夕方・広間
[「悪い狼からは無事に逃げられたのかしら?」>>322
イングリッドのその言葉を聞き、覚悟して話したはずなのに、思わずドキッとする。明らかに事情を知っている口ぶりだ]
[イングリッドの目をみつめ囁き返す]
愛現の村は、”愛が実現する村”。
悪い狼は、その愛の不思議を暴こうと、乱暴な手口を使ったの…。
[少しためらい]
…ま、その結果がこれってわけよ!悪い狼をまんまと出し抜いたから良かったものの、こんなかよわい乙女の身体を傷つけるなんて、サイテーよね!責任とってほしいわ!
[冗談めかしてトントンと腕の包帯を軽くたたく。背中の傷については話す時ではないだろう]