[フラクシヌスの地で『勇者』であった彼らはまた、
彼らの世界の少年少女達として日々を過ごして行くのだろう。
それはまるで想像も付かぬことであると思うにつけ、
異なる二つの世界の交錯が生んだ奇跡へは
改めて深い感慨を抱かずには居られない。
光柱に四人が触れ、そして―――]
…行ってしまったね。
[誰にともなくぽつりと言葉落として、目を伏せた。
『シャシン』のように思い出を焼き付けることは出来ずとも
正しき形に導かれたこの地を踏む度に、世界樹を見上げる度に、
きっと彼らのことを思い出せるはずだ。**]