人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


船を愛する領主 ウェルシュ

― 開戦/巡洋艦ヴァイスメーヴェ ―

[さて、合図はあっただろうか。>>308 水柱を皮切りに、ヴィクトリアが大きく舵を取る。]

 う、わぁぁっ―――……!
 波が高いからッ、気を付けてっ!

[強かに背中を壁にぶつけてしまった。
ヴィクトリアに慌てて忠告を寄越すが、その声が震える。

然し、ヴィクトリアの航海の腕は惚れ惚れとする。
まるで黒い雲の合間を駆け抜ける、カモメだ。
悪路を物ともせず、白い閃光は戦場へと舞い降りた。]

 ………は、ぁ。

[帝国軍の船を目前に控えると、ウェルシュは息を飲んだ。
―――大きい。
見るからに堅牢そうな帝国の戦艦は、まるで海に現れた巨人だ。
この巨躯から撃たれる拳は果たして如何程か。]

(328) 2015/11/09(Mon) 23:39:40

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