え? 自分の部屋っすか? ええと、ブロンズゴートっす。[一瞬の間の後、答える。一応船に存在している幾つかのホテルの名前くらいは把握している。もちろん、その中から適当に言っただけだが。果たして自分の返答は、齟齬が存在するようなものだろうか。背中を冷たい汗が流れ落ちる。落ち着け、落ち着くっす。その気になれば、いくらでもやりようはあるのだから。] それが、どうかしたっすか?[こちらはあえて隙だらけの体勢を。なんでもない、と示すように。]