[とはいえ、まだそちらにかまけている場合ではないようだ。
巨大なメス使いの少年と紙飛行機の勝負は、どうやらまだ終わっていない>>312]
――援護します!
[鋭く声を上げると、弓を構えて少年の元へと走り出した。
高速で宙を飛び交う紙飛行機に、攻撃が当たるとは思っていない。
けれど、隙さえ作り出す事が出来れば、少年の助けにはなるだろう。
ぐんと急降下してくる紙飛行機めがけて、躊躇なく弓を振るった。
やはり一撃は空を薙ぎ、しかし狙いどおりに紙飛行機を上空に逃がす事に成功する。
この回避の仕方は先ほどのそれと同じ。
軌道を読めば、レーザーの魔法で狙い定める事も容易い、はずだ*]