情緒を潤沢に込めた感想レポート、実に楽しみだな。
出来たら無論、読ませてくれるんだろう?
―――俺? 俺のは駄目だ、アウェイで勝負をする気は無い。
[彼女の笑みに誘われ、上げるハードル。
己の得意分野を違えず、潜るハードル。
知りたがりの兄はやや卑怯な手口で切り込んで。>>320]
―――…いいや、琉璃の方がずっと茜いし、ずっと翠が深い。
身内の欲目では無いぞ、俺は琉璃のことで嘘は吐かない。
[あまり信憑性の無い言葉を付け足しつつ、
妹が引いた神籤を10cm以上差のある頭上から覗き込む。>>325
そこには四つ角を持つ長方形が見当たらず、口の開いた運気を逃す一文字。]