私は軍医の訓練生だ。
「でも銃の扱いは上手いじゃーん」
[銃の扱いを訓練する講義でのことを、は首を傾げる。
軍医とはいえ軍人。
なので一応彼らは銃の扱いを習う。
触ったことのない銃に戸惑う仲間たちの中、男は1つの穴を狙撃し、弾を通すという技を見せたのだ。]
「上手いんだからさぁ。陸軍とかに入りゃあいいのに」
[溜め息を吐かれる。
銃撃の講師にも同じことを言われ、先程入り直すのを拒んできたところだ。
何処がいいものか。
自分は人を殺す為にいる訳じゃない。助ける為に此処へ来た。
いいなぁ……とボヤくダーフィトを睨み付ける。]