[ 咳払いの音が聞こえた気がしたのは
気のせいだったのか、それとも
影のように控えている人物>>281が
滞在の長さに焦れたためだったのだか、
どちらだったにしろ、あるときふつりと我に返った。 ]
…詩人の曲目よりよほど長くなってしまいましたね。
これでは雷を落とされる羽目になっても仕方がない。
今回ばかりは…
ボクが貴方の分まで叱られることにします。
[ 街中で尚書官長補佐様に遭遇し、
しかも護衛までつけられたとあれば
きっと近々養父の耳にも入ることになるのだろう。
…と、なれば。
結局のところ説教が下るのは目に見えていた。
少し先の未来を思って小さくため息を吐いてから
感謝の言葉に返された同じ言葉>>317に
幾度か瞬いて、意味を咀嚼した、あと。 ]