[この時は機密性の高い部屋で、かつての後輩と二人きり。常に押し殺している個人感情に僅かな綻びが生じた]……獅子と虎が競い合うようにはいかないものだね。同じように間を取り持とうとする者がいても。それを認めることは出来ない。[それでも更に低めた声で小さく呟き。何かを堪えるような顔でノトカーを見下ろしてから、それを受け取るために手を差し出す]