[占い師やそれに類似する能力を持つという者二人が、一度にいなくなってしまったというのに。]
[皮肉にもその日から、一気に流れ込んでくる情報に、混乱を隠せない。]
え、ええと……。
理にかなってるようには、聞こえるけど……。
[クララに確認を取ろうにも、もう聞けない>>320
ヨアヒムの言が嘘か真か、確かめる術はないのではないか……]
それでもわからないよ。
ヨアヒムが、ヤコブを……もしかしたら、放置してたら死んじゃうかもしれない銀嵐の中に置いていくなんて、想像できない。
だってヤコブを見つけた時、あんなに取り乱して、小さな子みたいに泣きじゃくって。
……あれが演技なんて、思えないよ。
[普段ヨアヒムがヤコブを大事にしている様を見ていても、所詮、ヨアヒムの心の中までは覗けない。
だから本当は、目的の為ならばヤコブすら手に掛ける事も可能なのではないか……けれどヤコブを抱きしめるヨアヒムを見ていると>>313、とてもそんな事は考えたくなかった。]