― 囮作戦予定地(F6) ―[対岸に立っていたときは、公国を眺めていた。 今は、公国の側にたって、帝国を眺める。 川の向こうに築いてきたものを、眺める。 たとえそれが、本当に最初から螺子が一つ抜けていたものであったとしても―― 10に近い月日は、体の半分を作るに相応しく重い] ……士官学校が。[燃えている、は言葉にならなかった]