― 緑の聖殿 ―[安全を求めたソマリが現れたのは、最初に居た聖殿の中。入口に近いホールのような場所に片膝を突いて蹲っていた]……背の手当て、は、一人では難しいね……。休むだけにするか。[建物を支える柱の一つに近付くと、腰掛けるに足るスペースに腰を下ろし、背ではなく腕と肩を柱に凭れさせて身体を休める。背を強かに打ちつけたのは、岩。打撲はさることながら、下手をすれば骨にまで響いている可能性がある。大事無ければ良いと願いながら、ソマリはしばしの休息を取った]