[無論、自分たちもただ待っている訳ではない。 斬られてなお道を塞がんとする触手をフレイルで振り払い、急速な再生で塞がる道をリュストの鼻先で押し広げて。 道を見失わないように、先行く者たちと離されないように、前へ前へと] おおっ!?[触手の一本が、自分だけを絡めとるようなタイミングで伸びてくる。 咄嗟にフレイルを飛ばしたのは、リュストの角の根本。 鎖部分を引っ掛けるようにして、強引にその場を切り抜ける*]