(……嫌ぁあああああ……!!)[千切れるような少女の母親の悲鳴。血と汗に濡れたヒンメルの、僅かに振り返った顔。鼻を突き刺す血の匂い。あまりの事に、ただ立ちつくし、彼の名を呼ぶ] ……メル。な、ぜ……?[理由は語られることなく。ただ告げられる。―――…別れを。二度と会うつもりはないと]