魔王さ―――、[途端、ブワッ、と背後から吹く強風。 一瞬の散った意識の所為で、背後が疎かになった。>>315 その風で傷を負うことはないが、思わず蹈鞴を踏み。 ――― いっそ、己に殺気でも向けていてくれれば躱せたのだが。]