[わあっとした歓声が周囲を包む。首を落とさなかった事への野次も飛んでいるようだったが、聞く耳持たずに、後ろに倒れた牛頭の目から剣を引き抜き、死んだかどうかは確認せず踵を返した。終わったと思えば頭の痛みがぶり返し、野次も何もどうでもいいとか、そんな気分が後押ししたのもある。出口で先ほど手を引いてきた相手が肩を叩いてきた。やたらと喜んでる様子と言葉から、どうやら賭け事が行われて、しかもオッズ大荒れの試合だった事を説明されて、何となく半目になったとか*]