― 回想:数か月前・クラタエグス砦 ―[石造りの回廊を、独り辿る。向かう先は。先の戦で捕えた、氷竜の傭兵達の元。] ……気分はどうだ、ロー・シェン。[捕えたが故に、気になった。最初はそんな、報告書の記述も兼ねた様子見の積もりだった。だから。問いかけたのは、本当に、気まぐれ。] …………今、尚。 生きる途を、考えているか?[>>0:468別れ際のそんな言葉が気になって。独房、とも言うべき扉の、小さな格子越し。侮辱を跳ね除けたあの目が見えないか、と、覗き込んで**]