人狼物語−薔薇の下国

283 少人数で人狼BBS人狼騒動RP村3 ― 白銀の村 ―


青年 ヨアヒム

[柔肌へ深く牙を食い込ませれば、そのまま大きく穿って、一度二度と咀嚼する。
飲み込んで、大きく息を付いた。足元には溢れた液体で幾つも赤い水溜まりが出来ていた。
倒れたシスターの首筋を侵食する孔は大きく、誰かが此れを見つけたなら直ぐに息はないのだと理解することだろう。

 ――…果たして。

それ以上、喰う気にならなかったのは、何時の間にやら消え入りそうなほどに薄くなっていた何かの「匂い」のせいであったのか、それとも、昨日飢えを満たしたばかりだからであったのか。
急激な虚脱感に襲われた青年に知ることは出来なかった。

暫く、シスターの最期の言葉>>317を思い出しながらぼんやりとしていたけれど、]

 死ぬ為に生きるだなんて、アンタ…それで、よかったのかい?

[物言わぬ骸へと問いかけ、幾許か、返らない答えを待つように見下ろしていたけれど、やがては踵を返して宿へと足を向けたのだった。]*

(325) 2014/12/16(Tue) 01:30:44

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