[―――結局。エレンの髪で出来た指輪は再びテオドールの義手の中へ。
ギロチンカッターで葉巻の頭を落として、ジッポ―で火をつけたら、使った道具やシガレットケースは再び義手の中へ。
ふう、と煙を口から吐き出して。
どうしてか、先程の副艦長を思い出した。]
(…やっぱり、似てたな。)
[どこが、とは上手く言えないけれど。エレンによく似ていたように感じる。
―もし、彼女が無事に成長したエレンなら。会いたかったよ、と銃口を向けることになるのだろうが――尤も、彼女がそうでなくとも、どこかで銃口を向けなくてはいけない可能性は拭いきれないが。*]