― コリルス・酒場 ―[ いつかまた、そう考えた日は、意外に早くやってきて、目の前で酔った様子は微塵も見せずに酒杯をあけるロー・シェンから出た問いとも言えぬ言葉に>>-312彼は小さく笑った ]退くわけねーだろ。[ 護るべきものがあり、護ろうとする意思がある。そこに迷いは欠片もない ]戦って、生き延びる。俺も、この国もな。[ どこにそんな確信の根拠があるのかと問われても判らない。だが、彼は確信していた。決して諦めぬ者達を、知っていたから…そう目の前のこの男のように、だ* ]