そりゃ悪かったな。[以前と違いはたき返してこないヤコブへ、誠意がない平坦な声で返答する。そうだ、もう諌めてくれるパメラはいない。まさしくヤコブが想定したままの理由で、男は酒に手を出したのだった。それだけではない。もし処刑が自分の目の前で行われたら、素面で立ちあえる自信が全くなかったのだ。だけど、飲めば飲むほど意識が覚醒していく気がする――。*]