「…おい。今日もこいつが落ちていたんだけどな?」
[かの士官学校の西寮に住んでいた頃。
時折、ダーフィトがそこらに”落ちてた”
本人は昼寝と主張したかも知れないが、何せ頻度が高い。
最初の頃は驚いて、やがて銃繋がりの気安さで、
それを”拾って”ルームメイトのところに時折届けた]
「疲れてんなら、ベットで寝とけよ。」
[ダーフィトに声をかけ、ヒンメルに向け笑って肩を竦める。
もう起きたとの抗議には、毎度適当な対応をしてたと思う。
何故今このようなことを思い出したのだろう。
…あの当時のヒンメルに良く似た男に、
気遣われたような気がしたからか]