― クリーク砦内部 ―(やっばり誰かいる)[森で獣を相手にしていたサシャですら、気づくまでに時間がかかった。他の3人は既に先へと進んでいる。味方なら隠れる必要はない、杞憂以外の可能性はひとつ。足を止め、注意深く視界に映したものを見極めようと、じりじりと近づいて―――]