― 回想/大臣襲撃前・帝国内某所 ―
[ゆらり、と薄暗い武器庫の壁にランタンの灯りが揺れる。
今回の特殊任務に就くとなって、最初に許可されたのがここの武器を使うこと。案内役の青年の背中を見ながら奥へと進む]
大丈夫だよ、ノトカー。見えている。
随分と種類が多いようだね。
[ランタンを受け取ろうとすると、青年の片側だけにある碧みがかった緑がチカリと光った。
並べられた魔法弾>>278を見るために翳せば、色とりどりの光がゆらゆらと周囲に踊る。
興味を惹かれていることは隠さず、一つ一つをじっくりと見てゆく。懐かしき日々、白銀の髪の同級生と食事も忘れそうな勢いで話し合った頃のように]
人の虹彩にも感応する?
なるほど、瞳の色を宝石に喩えることは多いな。
それで実用化されたものか。