[そういえばカークとマーティンの母親である、シンシアにも会った。腫らした目を見られると抱きしめてくれた。今は少しだけ、その好意に甘えておく。胸の中の温かさに、おかあさんと唇がそっと動いた。]じんじあざん、えっど、まーでん…ざんと、がーぐ…[と言いかけたが、シンシアは何も言わなくていい、というように首を振って言葉を遮らせ。いってらっしゃい、気を付けて、と、送り出してくれた。]