人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


山岳の民 ヴェルザンディ

 ……もっと、いろいろ。
 教えてほしかったんだけど、な。

[ぽつり、と零れるのは小さな呟き。

特異な出自を持つ自分を、他の生徒と分け隔てる事無く扱ってくれた。
そんな些細な事でも、降りてきたばかりの頃は嬉しくて。
結果、学館に来て、最初に懐いたのはマーティンだった]

 それに……ちゃんと、名乗りたかった、し。

[真名を告げるのは、相手への最大限の敬意。
いつか、ここを離れる時に、それまでの感謝と共に、と。
そんな風に思ってもいて、だけど、それは叶わなかった]

(323) 2015/03/13(Fri) 22:23:35

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