…ん?[何かに引っかかっていたのか、おまけが義手の中から出てきて、地面に落ちた。テオドールはそれを拾い上げて、ぐしゃりと顔を顰めた。]――まだ持ってたのか、これ。[テオドールの手の中にあったのは、いつかの誕生日にもらった、髪を編んだ太陽色の指輪>>269だった。あれから何度か義手をとりかえている。なのに、未だ義手の中に入っているということは、そういうことなのだろう。] [今ここで捨ててやろう、と思って―――でも、できなかった。]