[辺境伯の遺体を抱えて逃げる、刹那、振り返る。相手兵の合間に、懐かしい髪の主が…馬を下りる影が見えた。] ――――、ダンクラード… …さま[親父に付き添って挨拶に行ったのは、もう、遠い過去の話だ。…、今の主君を弑した相手。胸に広がるこの感情は、憎しみと呼ぶには――苦すぎた*]