ふに…?
[どうやら眠ってしまったようだった]
ふにー…ごめんねマスター
[私がそう言うとマスターは優しそうに首を振る。そして私の横側を見る。そちらを見ると]
(…今回は私が寝顔を見られちゃったかー)
[まだ醒めきらない頭を使いながら少し離れた席の人の を観察する。体格は男性、長い髪、頭に巻いているのは包帯だろうか。何よりも気になったのはその目である]
(あちゃー…あれはイっちゃってる目だよね。ここ2〜3日で見慣れた一般ピーポーが超えちゃいけないラインを突破してる目だよ)
[まあこんな村に噂を信じて来るような人だ。そっちの方がメジャーで、私の方がマイナーなんだろう]
(まあ、気にすることもないかな)
マスター、オレンジジュース。あと何か食べたいから適当に作ってー
[お詫びにもう数杯、飲んで行くとしよう]