― ソマーリュの願い ―[王子の心臓を前に、傷つけた指先を向ける。ぽたり、血の雫が赤黒い心臓を濡らした。] 俺の願いは――… 「ソマリ」に、この子だけの身体を与えてやることだ。[弱々しく脈打っている「ソマリ」の心臓を掲げる。すると、その心臓は光に包まれて―――]