[天幕の入り口を捲り、屍と血の臭いが充満する内部から出る。 入り口では何人かの士官が、目を真っ赤にして俯いている。 彼ら、彼女らの朋輩が犠牲になったのだろうか。]――………。[あの時、あの言葉を唱えていたとしたら。 己の魂と引き換えに、全ては違っていたのだろうかと思う。 すべては平穏に美しいままで、誰も傷つくことなく、この地は平和に、 ]