[男が口にする名>>314は、彼が親友を呼ぶ時に用いたもの。相手を眺め、切っ先の軌跡を追う] ……うばわれるまえに[突きの動きで迫るそれをまともに受ければ、どうやらこの体は容易く破壊されるよう。だが、相手の動きには記憶にある彼の剣技の鮮やかな精彩──怜悧さが足りないと見えた。突きを躱すのはやはり紙一重。体のどこかに熱が走る。踏み込み、すれ違う動きで胴へ向け剣を振るった。黒のプレートメイルへのそれは斬撃というより力任せの打撃に近くなる]