―回想:花屋にて(>>309)―
ああ、認識のとおりだ。
お見知りおきとは光栄だが――まあ、この状況でこの人数では当然か。
[誰だって、他の残留者を確かめるくらいのことはしているだろうと、納得し]
まあ、鉢植えの世話をするような状況ではないのは確かだからな。
[肥料の用途を訊ねられれば、軽く頷いて]
――平たくいえば、ガルーへの対応策の一環だな。
私は生物学者なんだがね。
責任者代行のソマリくんの要請で、ガルー対策に協力している。
船の設備や備品・物資の使用については、かれの許可を得ているよ。
[――嘘ではないが、真実をすべて伝えているわけでもなかった。
ガルー対策に協力しているというのは真実。
肥料を要するのが、ガルー対策の一環であることも真実。
ただ、後者の"対策"は、ソマリに話したものとは別であることを口にしていないだけ]