……ねえ、シュテラさん……。ぼくは、あなたのこと、好きだよ。[たぶんそれでは足りないのだ。それでも、一度自分を「家族」として受け入れてくれた人。この人に、『家族』として、応えたかった][肩からまわされた、震えが伝わるようなシュテラの腕に、ぎゅっ、自分の腕を重ねる。抱きしめる腕があること、あなたを支える「家族」がいる事。それが、伝われば良いと]