[一方で、カレルは仲間に抱えられたまま相手の指揮官を見詰めていた。記憶に残る顔が重なる]え………カナン?[あの時よりも精悍な顔つきになっているが、面影は残っている。呟きを落とすような声に、下から「どうした?」と声をかけられたが、返す余裕はなかった。その指揮官の声>>304がカレルを指し示したからだ]