[そんなことを話しているうちに、教会に着いて
鍵を確認した後――……一寸自分の部屋にと入って
戻ってきたときには1つのロザリオを身に着けていた
純銀製ではあるが少しばかりくすんでいるもの
先端が少し尖っていて、昔指を刺して
痛かったのでぎゃん泣きした思い出がよみがえる]
これ、じーさんの形見でな
どーせなら持っていこーかと思って
[何時もであれば夜であれ、月明かりを反射して
淡く美しい筈のステンドグラスだが
今日は雲に隠れたからか、ほの暗く
序にと持ってきたカンテラをつけて
之で帰り道も安心だとばかりに、笑みを向けた*]