恋天使に、死神?
連邦指定の危険種族、っすか。
…ん?
[一方、そのふたつの名前は聞いたことがなかった。
こればかりは学がないのと小さい世界で生きていることの弊害かもしれない。
その危険性は説明してもらえただろうか。
あとでまた調べてみようと心に決める。
と男性から出た「恋人にされるのは名誉なこと」という言葉に、首を傾げる。
それはなんだか、懐かしい響きを思い起こさせる。
女の育った国は貧しい国であった。
明日をも知れない命。
そんな中で現実から顔を背け、夢を見る時の常套句、であったかもしれない。]