[全体的に色味は白くなっているけれど、自身のよく知るひとの姿がそこにあって。自分が“ジル”であることも忘れたように、彼女の名を呼びそうになって、ギリギリのところで契約者の手で口を塞がれた。] ……すみません。 一瞬、ディアボロスかと思って、警戒してしまいました……。[砂から目を守るように、篭手のついた腕を額の少し下へ当てて、少年は短く会釈した。腕を当てた本当の理由は、顔を見られない、目線を合わせないようにすること、なのだけれど**]