人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


吸血鬼 シメオン

[>>246味が落ちない内に、という事は、この血液の持ち主はこの城内にいるのだろう。
眠らされているのか、繋がれているのか、どちらにしろ男の趣味ではない。
自分の血親に向かって掲げられるワイングラス。
目の眩むような血の芳香に魅せられた男もまた―…]

――…乾杯。

[瞑目し、この中に入っているのはワインだと思おうと試みるも、呷った際に喉を過ぎていくのは人間の血液以外の何でもない。
ワインよりも舌に馴染むその味は、どれ程高級な美酒よりも男の身に馴染み、精神を高揚させる。]

(322) 2014/02/18(Tue) 03:16:35

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