― 城館・ホール ― >>300>>301>>302>>304[指を濡らす雫に熱さはなく、ただ痛みだけを感じる。喪失の衝撃に翻弄される幼い魔性の、魂の痛み。ひとつの命と諾ごとに、揺らぎが静まるのがわかる。若者が声を取り戻したところで、手を離した。] 良し。[応える言葉に頷く。もう大丈夫だとの判断を示す。]