― バルコニー>>318 ―
うううううっ……
[黙っていたら、ツェーザルの真剣な声が危うい感じを帯びてきた。>>318
ここで「痛かった」と答えると、ツェーザルが大暴れして負傷者多数、事態が紛糾する気がするし、かと言って「気持ち良かった」というのも恥ずかしいし、それはそれで何か。
散々悩んだ挙句、やけっぱちで答えた。]
……そんなに痛うはなかった!
気持ち良かった!!
[長椅子の座面に突っ伏して顔を覆ったまま、もう消えてなくなりたいと、ますます身を縮めた。
ああもうダメ。顔が上げられない。もう誰の顔も見れない。
穴があったら入りたい。入れられてるけど。]