[死者が増えていく事に感慨を抱かなくなったのは、いつの頃からだろう。 ――或いは、あの懐かしい名前を捨ててからのことだっただろうか。 胸を締め付けるのは、呵責にも似たもの。 彼らの生に、死に、自分が負う責を思う](これは悲しみではないのだろう)[惜別に泣く事もできない。 運命を呪う事もできない。 懺悔を請うことも、できない。]