[遺体が沢山安置されている場所の隅に、エディも居た。少しだけ離れているのは、誰かが気を利かせてくれたのかもしれないと思いながら、横たわるエディの傍らに膝を突く。]
…えりぃ。
[血の気の無い青白い顔を、じっと見つめた。
手を伸ばして、若葉色の髪を撫でると、冷たい。
もうそれだけで、枯れるほど泣いたはずの目から涙が溢れそうになるが、ぐっと堪えた。
何度も何度も、猫の背を撫でるようにゆっくり撫でつけながら。]
ごめんなざい。
あいがとう。
……大好きらった。
[今もきっと、大好きなままだ。大事な大事な友達だ。
撫でる度に伝えたかった言葉をひとつひとつ紡いで、最後に冷たい体の上に抱きつくように体を乗せて、また泣きそうになるのを我慢して、離れた。]