[足元に突き刺さった氷槍を見下ろして、それから離れるように、あるいは軍服の魔女へと距離を詰めるように、歩みを進めます。][遠くからは、見えにくいことか。氷槍は、確かに傀儡の左足に突き刺さった。それを、咄嗟に抜いただけのこと。刺さった部分からは、なにも流れず。穴の空いた袴の向こう、肌色の穴が見えるか否か。]