人狼物語−薔薇の下国

312 ルー・ガルー戦記 7 〜攘夷/開国篇


貴族 クレメンス

― オプティモ ―

[ブラバンドで恋する外交官と、些か鈍感な巫女姫との会談が為されている頃、オプティモでは、最早避けようもなくなったアレイゼル領主軍との戦に備えた防衛配備が着々と進んでいた]

[王府に近い東の半島部分は農村地帯で、そこに広がる畑が、多くのナミュールの民の腹を満たしている事は、アレイゼル領主ばかりではなく、解放軍も知るはずだった。
そのため、挙兵の義を失いかねない、この地帯への直接攻撃は為されないものと判断して、海岸線のみに火矢を備えた軍船が並べて配備される]

[祖先が海賊と、言われるだけあって、オプティモの海軍力は、他を凌いでいる。デ・モール火山を遥かに望む港と、街の西に連なる貴族諸侯の別荘地域の沖合にも、弓兵と、歩兵を乗せた軍船は展開され万一の奇襲に備えたが、護りを固めながらも、実際に海からの攻撃がある確率は高くないと、領主は考えていた。
アレイゼル領からの海路は南島部分を大きく迂回せねばならない。途中に設けられた燈台からの物見に発見される可能性も高く、奇襲としての成功率もあまり見込めないだろう]

(320) 2015/03/15(Sun) 15:37:15

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