[まるで呪いのようにわらわらと増える鹿。狼狽える大河。>>268
ズームして表情をドアップで撮影したり、引いて鹿の大群と戯れる様をファインダーに収めたり。
そんな薄情な行為を叱咤するように売店を指差し、
助けを乞われるとようやくカメラを鞄の中へと仕舞い込む。]
そんなこと言われても、どうしようもないだろ。
鹿にもモテるだなんて色男は辛いねぇ。
[棒読みで呟き、仕方なく売店に向かって鹿煎餅をお買い上げ。
他人事だからと悠々としているせいで、戻ってきた時には鹿の頭数が11(6x3)程増えていたのには僅かに口元が引き攣った。]