小枝や丈の長い草に躓かないようにな。
[>>310先を歩く神父に一声かける。
尤も隣をディーターが歩いていれば問題ないか。]
俺は、大丈夫。
[>>312心配の色を表情と声に乗せているシモンに気付き、
問題ないと言わんばかりに目を細めて笑ってみせたが、
ヨアヒムの声がした方に向かうのであれば、
今歩んだ道よりも、更に険しい方へ向かわねばなるまい。]
はは、…子供の頃はなんてことなかったのになあ。
歳食ったなって自覚してしまうよ。
[なんとも情けなくなり、浮かべた笑みは苦いものになる。
風を受けたマントは、後方に大きく広がった。]