[ドロシーの問いかけに振り向き、瞬いた]
……ゾフィヤ司書官が?
[ペン先を再び口元に当てる]
ん、ん。そうか。
彼女の正体については、まだはっきりとは予想が付けられていないのだよな。
バグ発生者か、手引をする者──そんな者が居ると仮定して、だけれど。
彼女がどちらにしても、僕の宣言のすぐ後に出てくることで、繋がり合っていない者に動き方を示そうとしたのかなと考えていた。
……仮定に仮定が絡まり合って、この辺りは上手く話せないのだけれど。
確か、カーク翻訳官もセルウィン司書官を占いたがっているのだっけ。
ソマリ翻訳官は……?
[ICレコーダーへと手を伸ばし]