貴方、名も名乗らずに
失礼ではありませんか。
傷を癒してあげたというのに、
恩を仇で返すような真似をして
悪魔というものは本当に哀れなものですね。
[ 義に義を返す事も出来ないなんて、と。
愛らしく美しいと、それを受け入れると>>311
そんな事を甘く囁かれたとて
この天使の警戒は解けはしない。
むしろ、一層この悪魔が不可解に映り
しかし、受肉したと言うことは矢張り
悪魔に触れさせられた事で穢れたかと、
微かに痛む胸の内を悟らせまいと。
不敵な笑みを浮かべて、相対するのだ。 ]**