──もはやかつての反映の面影は残っちゃないのに、ヤトの民は今でも"ヤト"を名乗る。古い誇りだ。[見目でそれとわかることが、結束を強め、同時に連なる血に拘泥し続けるその理由一端になってしまった。]今のヤトは、心理的には、帰属する国を持たない。ヤトが"故郷"と呼ぶ名前は地図には無い。今は他の奴らが住んでる別な土地だ。